2011/05/08

被曝量と確率的リスク

「確率的リスク」の定義や成り立ちを求める前に、いま、ただちに必要な情報を整理しておきます。

国際放射線防護委員会(ICRP)が現在採用しているリスク推定

リスクとは「ガン」や「遺伝性異常の発生」です。

 100mSv/年 : +500人/10万人 = 0.5%

このリスク推定では、被曝量とリスクは直線的に比例するとしています。つまり、被曝量が増えれば増えるほど、被曝する人口が増えるほど、「ガン」や「遺伝性異常の発生」になる人がこれまでの通常に比べて増えるということになります。

ICRPの勧告値の中心値であり、日本の法律でも定められているのは

 1mSv/年 : +5人/10万人 = 0.005%

 仙台市の人口約100万人に対して+50人
 日本の人口約1億人に対して+5000人

ちなみに、福島で20mSv/年を許容するという意味は

 20mSv : +1000人/100万人 = +1人/1000人 = 0.1%

となります。

※この確率がどれぐらいか肺がんで死んだ人の統計情報と比較すると
 非喫煙者        :  2人/10,000人 = 0.02%
 20歳からタバコを吸う人: 10人/10,000人 = 0.1%

※↑死んだ人の統計である
※↑これは20歳未満の例えば乳幼児などは数えられていない(社会的に計測不能)
※↑喫煙が引き起こす問題は肺がんだけではない

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リスクは例え日本に原発がなく、原発事故が発生しなくても隣国で核実験していれば被曝することになり、0にはなかなかなりません。リスクを認識しどう対策するかを決めておく必要があります。

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