FireFoxを再起動するたびに、タブグループが復元されてほしい。
ホームボタンを押したときに復元されてほしい。
そんな設定はありませんでした!
代替の使用方法として
[FireFoxメニュー]→[オプション]→[FireFox]を起動するとき(S):「前回終了時のウィンドウとタブを表示する」を選択
今までは観終わったらタブの領域が小さくなりすぎないよう節約意識で閉じていた。毎回起動ごとにホームの設定から復元されることになっていたが、これを新たに復元させるのではなく前回終了時から復元させる。考え方をかえて、今まで復元していたホームページは常に表示させておくルールにする。
この考えにあわせて、常に表示したいページのグループと消しても構わないページのグループにわけた。さらに閉じなくてよいグループを3つのタブグループに分類した。
1{巡回するニュースサイト|速報、ニュース、tenki、e.t.c..}
2{自分のSNS、ブログサイト|mixi、Bloger、facebook、e.t.c..}
3{メール、メモ|Gmail、Yahooメール、EvernoteWeb、e.t.c..}
4{調べよう|Google}
定番のニュースサイトや自分の居場所となるSNSやブログ、そしてWebメールとEvernoteの3つだ。調べものが派生していくところは自由だし、1~3のグループにタブが増えてきたら消すか、別のタブグループに移す。
--
~まとめ~
整理のルールは
・いつも見たいページは、常に表示するタブグループへ移し、閉じない。
・常に表示以外は邪魔になった閉じる
・消しづらいものは、Evernoteやbookmarkへ
ルールのルール
・ルールは固く考えない、縛られすぎない
・ルールは常にUpdateする
手始めにこのような感じで使いはじめています。
2011/04/28
2011/04/26
FireFox4を導入してみた
FireFox3.6→4.0
これは実にいい
いい
(・∀・)イイッ!
--
今日はFireFox Syncを試してみた
FireFox設定を別のPCのFireFoxにもっていける
1.自宅PCのFireFox Syncを設定
2.会社PCで(1)のSyncKeyをセット
これで、会社PCのブックマークが自宅と同じに…
と思ったらブックマークの内容がこうなった
自宅:「自宅」
会社:「自宅」+「会社」
同期の設定が足りないか、単にどこかでブロックされてるか
自宅→会社 OK
会社→自宅 NG
どちらかという会社のFireFoxにあるブックマークを引っ張り出したかったのだが…
3.会社側からSyncセットアップ
できない。ロボットでないことを証明する画面に画像とテキストボックスが表示されない。
これはわが社の自慢のセキュリティですか?
しゃあないからbookmarkのjsonファイルをテキストベースで送受しよう…
って、気づいたら同じbookmarkになってた
つまり同期タイミングの問題だったようだ。
これは実にいい
いい
(・∀・)イイッ!
--
今日はFireFox Syncを試してみた
FireFox設定を別のPCのFireFoxにもっていける
1.自宅PCのFireFox Syncを設定
2.会社PCで(1)のSyncKeyをセット
これで、会社PCのブックマークが自宅と同じに…
と思ったらブックマークの内容がこうなった
自宅:「自宅」
会社:「自宅」+「会社」
同期の設定が足りないか、単にどこかでブロックされてるか
自宅→会社 OK
会社→自宅 NG
どちらかという会社のFireFoxにあるブックマークを引っ張り出したかったのだが…
3.会社側からSyncセットアップ
できない。ロボットでないことを証明する画面に画像とテキストボックスが表示されない。
これはわが社の自慢のセキュリティですか?
しゃあないからbookmarkのjsonファイルをテキストベースで送受しよう…
って、気づいたら同じbookmarkになってた
つまり同期タイミングの問題だったようだ。
2011/04/25
備忘録
FireFox4
・検索、サイト内検索 アドオンなどで
・レイアウト、デザイン、ボタン配置
・ブックマーク整理したい
VisualStudio
・VC++6.0 テンプレート、プラグイン、マクロ
・→VC++2008では?
Java
・よりも先にAndroidか
Andoroid
・Eclipse
・Andoroidエミュ
Ubuntu
・エミュレート
VMWarePlayer
Ubuntu 日本語Remix CD
Phyton
・Sphinxがドキュメント作成に便利そうなので使ってみたい(覚えたい
・検索、サイト内検索 アドオンなどで
・レイアウト、デザイン、ボタン配置
・ブックマーク整理したい
VisualStudio
・VC++6.0 テンプレート、プラグイン、マクロ
・→VC++2008では?
Java
・よりも先にAndroidか
Andoroid
・Eclipse
・Andoroidエミュ
Ubuntu
・エミュレート
VMWarePlayer
Ubuntu 日本語Remix CD
Phyton
・Sphinxがドキュメント作成に便利そうなので使ってみたい(覚えたい
2011/04/24
【資料】復興構想会議「第1回検討部会」の文書一覧
【資料】復興構想会議「第1回検討部会」の文書一覧
http://getnews.jp/archives/112325
もちっと公開会議にできんものか、そうもいかないだろうな
http://getnews.jp/archives/112325
もちっと公開会議にできんものか、そうもいかないだろうな
2011/04/22
IPPNW「チェルノブイリ健康被害」新報告と、首相官邸資料「チェルノブイリ事故との比較」との驚くべき相違
http://peacephilosophy.blogspot.com/2011/04/blog-post_17.html より 転載
IPPNW「チェルノブイリ健康被害」新報告と、首相官邸資料「チェルノブイリ事故との比較」との驚くべき相違
(4月19日更新。論文要旨5-8ページの翻訳が終わりました。翻訳はまだ微調整する可能性があります。)
IPPNW(核戦争防止国際医師会議-1985年ノーベル平和賞受賞。日本支部サイトはhttp://www.hiroshima.med.or.jp/ippnw/)のドイツ支部がまとめたチェルノブイリ原発事故25年の研究調査報告が4月8日に発表されました。IAEAやWHOの「公式研究」のデータは「信頼性が欠如」したものだと論じています。英語サイトはここです。http://www.chernobylcongress.org/
レポートのリンクはここです。http://www.chernobylcongress.org/fileadmin/user_upload/pdfs/chernob_report_2011_en_web.pdf
5-11ページの Executive Summary (研究要旨)のうちの5-8ページを以下に翻訳しました。
論文要旨
「原子力産業はチェルノブイリ並みの破局を毎年繰り返す恐れがある」
ハンス・ブリックス(1986年、IAEA国際原子力機関当時事務局長)
この論文はチェルノブイリの惨事にもたらされた健康被害で妥当と思われる指摘を含んでいる研究論文を評価しています。この論文の著者たちは、方法論的に正確であり、理解可能な分析を選ぶことに重点を置きました。すでに述べた方法論的な困難があるので、この論文の目的は、明らかに間違っているIAEAの統計と対比して「正しい」統計を示すことではありません。「正しい」統計など見つけるのは無理だからです。これらの研究結果は、私たちがチェルノブイリの健康被害を論じるときに、どれぐらい幅広く多様な健康被害を扱わなければいけないかという指標を提供することしかできないのです。
チェルノブイリの惨事により特に放射線に被ばくした集団は、
a.事故後除染に関わった人たち(除染作業労働者liquidators, 「リクビダートル」と呼ばれる)83万人(ヤブロコフ、2010年)
b.30キロ圏と他地域で高度な汚染があった場所から避難した人たち 35万4千人(ヤブロコフ、2010年)
c.ロシア、ベラルーシ、ウクライナの高放射線地域の人々 830万人(ヤブロコフ、2010年)
d.ヨーロッパ全土の比較的低度の被ばくをした人たち 6億人(フェアリー、2007年)
チェルノブイリによる追加被ばくの結果として予想される病気、健康被害として
a.ガン。ただし、多くのガンは25-30年の潜伏期があることを注記しなければいけない。今のところ、甲状腺ガン、乳ガン、脳腫瘍しか見られていない。しかし除染作業労働者たちは他のさまざまな臓器にもガンを発生させている:前立腺ガン、胃がん、血液のガン、甲状腺ガン。
b.先天性異常:奇形、死産、子どもの数の減少。
c.癌性でない病気。多くの臓器が影響を受ける:脳障害、老化の加速、心理的障害。
研究結果要旨
1. 低レベル放射線(0~500 mSv)の影響は体系的に監視、調査された。特に、遺伝的影響はチェルノブイリ以前には不明確であった。この研究は、細胞ならびに細胞内の分子構造に関する研究によって補強されている。にもかかわらず、ICRPは100 mSv を胎児の奇形をおこす限界線量として規定し続けている。この主張は多くの研究で無効性が明らかになっている。
2.遺伝子の不安定性や巻き添え効果(放射線に直接影響されていない細胞の遺伝子の変化)などの予期せぬ影響が見いだされた。
3. 放射線レベルが低いほど、癌の急激な増加が起きる前の潜伏期間が長くなる(2000年までにPierce と Prestonにより放射線影響研究所RERF 研究の中で確認された)。
4. 遺伝子の不安定性は遺伝子により受け継がれ、世代を経るごとにねずみ算式に増加してゆく。除染作業労働者と放射線被ばくのない女性の間に生まれた子どもたちの染色体異常を示す多くの研究結果が、被害を受けた3つ全ての共和国の研究センター(モスクワ、ミンスク、キエフ)で入手できる。蓄積効果の最初の兆候は、被曝した親から生まれた子供に発生する甲状腺癌であろう。しかしながら、これはまだ確実とはいえない。
5. 癌以外の疾患の発症が増加していることが見出された。それは主に心臓血管系と胃の疾患であり、神経・精神疾患の症例は低線量被曝の身体的影響であることが見いだされた。後者は主として除染作業労働者とその子供たちの研究において見いだされた。
6.ロシア当局の調査によると、除染作業労働者のうち90%は病気になっている。すなわち、少なくとも74万人が重い病気にかかっている。彼らは老化が早く、平均より多くの数々のガン、白血病、身体上、そして神経・精神的な病気を患っている。多くの人が白内障になった。潜伏期間が長いため、今後、ガンの発生率が高くなると予想される。
7.独立した研究によると、11万2千人から12万5千人の除染作業労働者が2005年までに死亡している。
8.現存する(複数の)調査によると、チェルノブイリによる乳児の死亡は約5千である。
9. 遺伝的および催奇形障害(奇形の発生)も、直接の被害を受けた3国にとどまらずヨーロッパ諸国でも著しく増加した。バイエルン州だけでも、チェルノブイリ後になって先天的奇形が1000から3000人増加したことが見出された。恐らく、ヨーロッパで1万人以上の重篤な奇形が放射能によって起こされた可能性がある。チェルノブイリ事故の結果として西ヨーロッパで10万から20万件の流産があったとIAEAが結論づけているが、報告に上らない症例の推定数はさらに多い。
10.UNSCEAR(国連原子放射線影響科学委員会)によると、チェルノブイリ近辺で1万2千人から8万3千人の子どもが先天奇形を持って生れており、世界全体では3万人から20万7千人の遺伝子障害を持った子が生まれている。予測される被害全体のうち10%のみが、被ばく一世代目に見られる。
11.チェルノブイリ事故後、ヨーロッパで死産や奇形が増えただけでなく、女児と男児の胎芽の比率が変わってきている。1986年以降、生まれてくる女子の数が男子に比べ有為的に少ない。
Kristina Voigt とHagen Scherbの論文によると、1968以降の統計で、チェルノブイリ以降、ヨーロッパで生まれて来る子どもの数が予測に比べて80万人も少ない。この論文では全ての国を対象にしていなかったため、 チェルノブイリ以降「生まれてこなかった」子どもの数は約100万人と、Scherb は予測している。大気圏核実験後もこのような影響が見られた。
12.ベラルーシだけでも、事故以降1万2千人以上が甲状腺ガンを患っている(Pavel Bespalchuck, 2007)。WHOの予測では、ベラルーシのゴメリ地域だけで、5万人の子どもたちが生存中に甲状腺ガンを患うであろうということである。全部の年齢集団を合わせたら、ゴメリ地域だけで10万の甲状腺ガンという計算になる。
13. ベラルーシとウクライナで調査された甲状腺癌の症例に基づいて、Malko (2007)は将来の発症数を推定し、これに放射線の因子を加算した。彼の計算では1986年から2056年までの間に92,627人が甲状腺癌になる。この計算は除染作業労働者の甲状腺癌を含んでいない。
14.チェルノブイリ以降、1976年から2006年までの推移の中で、チェルノブイリ以降、スエーデン、フィンランド、ノルウェイの新生児死亡率は15.8%増加している。Alfred Korblein の計算では、1987年から1992年の間に、新生児死亡は1209人増加している(95%信頼区間:875人から1556人)。
15. ドイツでは、チェルノブイリ事故直後の9ヶ月間に、新生児の染色体異常であるトリソミー21(ダウン症候群)に著しい増加があったことを科学者たちは見出した。この傾向は特に西ベルリンと南ドイツで顕著であった。
16.Orlov と Shaversky は、ウクライナの3歳以下の子どもたちの間で、脳腫瘍が188例見られたと報告した。チェルノブイリ以前(1981から1985)では9例だった―1年平均にしてみてると2例にもならない。1986年から2002年の間に179人が脳腫瘍の診断を受けている-1年平均で10人以上である。
17. 南ドイツのより強く汚染された地域では、神経芽細胞腫と呼ばれる非常にまれな型の腫瘍を発症した子供の特異な集団が見出された。
18. ウクライナのチェルノブイリ省によって発表された論文は、各種疾患症例の何倍もの増加を記録した。1987年から1992年で、内分泌系の疾患は25倍、神経系6倍、循環器系44倍、消化器60倍、皮膚および皮下50倍、筋骨格系および精神的変調53倍であった。避難者の内健康な人の数は1987年から1996年の間に59%から18%にまで低下した。汚染地域の集団では52%から21%に、そして特に悲惨なのは、高レベルの放射線に曝された親から生まれた子供たちで、チェルノブイリ事故からの放射性降下物の直接の影響は受けていないにもかかわらず、健康な子供の比率は81%だったものが1996年には30%に低下した。
19.数年間、タイプ1糖尿病(インシュリンに依存する糖尿病)が子どもと青年層に急激に増えた。
20.白血病やガンといった目立つ症例よりも、癌性ではない疾病数がはるかに上回っている。
チェルノブイリ地域における被災者全体の健康状態の変化の全貌は、残念ながら現在に至るまで確実に総括されていない。北半球の全住民にとってこの惨事が何であったのか総括されていないことはいうまでもない。この論文で言及した数値は、一面では恐ろしく高く、別の面ではかなり低く見えるかも知れない。しかしここに集められた研究のほぼ全てが比較的少人数の集団を対象にしたものであったことを考慮しなければならない。発症率にほんのわずかな変化があったとしても、より多人数の集団に当てはめた場合、それは広範囲に及ぶ深刻な健康被害の前兆であるかも知れない。
結論
大規模で独立した長期にわたる研究がなされていないので現在の状況の全体像を示すことはできないが、いくつかの傾向を指摘することができる。高い放射線レベルに曝されたリクビダートルのような人々の間では、高い死亡率とほぼ100 %の罹患率が見られる。原子炉の事故から25年後になって、癌その他の疾患が、長い潜伏期間のせいで、事故直後には想像もできなかった規模で発生した。
癌以外の疾病の発症数は、以前に想像されていたよりもずっと劇的なものである。除染作業労働者の早期の老化のような「新しい」症状は、研究では未だに答えを出すことができない疑問を呈している。
2050年までに、さらに何千もの患者がチェルノブイリ原子力事故の影響として診断されることだろう。原因と、顕在化した身体症状との間には長い時間差があるので、油断はできない。チェルノブイリは終わっていない。
特に悲惨なのは、死産したり、幼くして死んだり、奇形や遺伝病を持って生まれたり、通常ならば決して発症することのない病気を抱えながら生きることを余儀なくされた、何千人もの子供たちの運命である。
チェルノブイリによって起こされた遺伝的欠陥は全世界を今後長期間にわたり苦しめ続けるだろう。多くの影響は、二世・三世の世代にならないと明らかにならないだろう。
健康被害の程度は未だに明らかではないとしても、福島の原子力事故によってもたらされる苦難は、同等の規模であり、将来的にも同様の展開となることは予測できる。
(翻訳 酒井泰幸、乗松聡子)
次に、首相官邸のホームページにあった「チェルノブイリ事故との比較」を見てください(下に引用)。これによると、チェルノブイリ事故で放射線が原因で亡くなったとされる数は、28名の作業員と、小児甲状腺ガンで15名だけ、合計43名のみです。官邸資料が言う「20年目のWHO,IAEAなど8つの国際機関と被害を受けた3共和国の合同発表」とは、「チェルノブイリフォーラム」のことです。対象集団が60万人しかなく、過小評価と批判されるこの報告でさえ、「放射線被ばくにともなう死者の数は、将来ガンで亡くなる人を含めて4000人である」と言っているのです。この報告に準拠していることになっているこの官邸の資料はそれに触れていません。
その後2006年のWHO報告では死者は9千件(対象集団は740万人)、IARC(国際ガン研究機関)論文では1万6千件(対象集団はヨーロッパ全域5.7億人)と報告されています。(参照:京大・今中哲二論文「チェルノブイリ事故による死者の数」)他にも多数公的・民間機関の研究結果はありますが、ここでは、数ある研究の中でも被害を低く見積もっているといわれる公的機関の研究結果の重要部分でさえ、官邸資料は無視しているということを強調しておきます。また、この官邸資料は英語に翻訳して、国際社会に対し「これが日本の見解である」と発表する予定があるのかを問いたいです。
翻訳や、まとめに協力してくれる方は info@peacephilosophy まで、お願いします。また、このサイトの「原発問題ビデオ集」(このページの上部からリンク)と、「必見 チェルノブイリ被害」で、チェルノブイリ関連のビデオ(日本語字幕つき)を紹介しているのでご覧ください。
PeacePhilosopher
フェースブック: Peace Philosophy Centre
ツイッター: PeacePhilosophy
以下、官邸ホームページより。
チェルノブイリ事故との比較
http://www.kantei.go.jp/saigai/senmonka_g3.html
平成23年4月15日
チェルノブイリ事故の健康に対する影響は、20年目にWHO, IAEAなど8つの国際機関と被害を受けた3共和国が合同で発表し、25年目の今年は国連科学委員会がまとめを発表した。これらの国際機関の発表と福島原発事故を比較する。
原発内で被ばくした方
*チェルノブイリでは、134名の急性放射線傷害が確認され、3週間以内に28名が亡くなっている。その後現在までに19名が亡くなっているが、放射線被ばくとの関係は認められない。
*福島では、原発作業者に急性放射線傷害はゼロ、あるいは、足の皮膚障害が1名。
事故後、清掃作業に従事した方
*チェルノブイリでは、24万人の被ばく線量は平均100ミリシーベルトで、健康に影響はなかった。
*福島では、この部分はまだ該当者なし。
周辺住民
*チェルノブイリでは、高線量汚染地の27万人は50ミリシーベルト以上、低線量汚染地の500万人は10~20ミリシーベルトの被ばく線量と計算されているが、健康には影響は認められない。例外は小児の甲状腺がんで、汚染された牛乳を無制限に飲用した子供の中で6000人が手術を受け、現在までに15名が亡くなっている。福島の牛乳に関しては、暫定基準300(乳児は100)ベクレル/キログラムを守って、100ベクレル/キログラムを超える牛乳は流通していないので、問題ない。
*福島の周辺住民の現在の被ばく線量は、20ミリシーベルト以下になっているので、放射線の影響は起こらない。
一般論としてIAEAは、「レベル7の放射能漏出があると、広範囲で確率的影響(発がん)のリスクが高まり、確定的影響(身体的障害)も起こり得る」としているが、各論を具体的に検証してみると、上記の通りで福島とチェルノブイリの差異は明らかである。
長瀧重信 長崎大学名誉教授
(元(財)放射線影響研究所理事長、国際被ばく医療協会名誉会長)
佐々木康人(社)日本アイソトープ協会 常務理事
(前 放射線医学総合研究所 理事長)
(官邸ホームページからの引用終わり)
投稿者 Peace Philosopher 時刻: 1:19 PM
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ラベル: Fukushima Nuclear Power Plants 福島原発問題, Hiroshima/Nagasaki/Nuclear Disarmament, In Japanese 日本語投稿, Nuclear Waste
IPPNW「チェルノブイリ健康被害」新報告と、首相官邸資料「チェルノブイリ事故との比較」との驚くべき相違
(4月19日更新。論文要旨5-8ページの翻訳が終わりました。翻訳はまだ微調整する可能性があります。)
IPPNW(核戦争防止国際医師会議-1985年ノーベル平和賞受賞。日本支部サイトはhttp://www.hiroshima.med.or.jp/ippnw/)のドイツ支部がまとめたチェルノブイリ原発事故25年の研究調査報告が4月8日に発表されました。IAEAやWHOの「公式研究」のデータは「信頼性が欠如」したものだと論じています。英語サイトはここです。http://www.chernobylcongress.org/
レポートのリンクはここです。http://www.chernobylcongress.org/fileadmin/user_upload/pdfs/chernob_report_2011_en_web.pdf
5-11ページの Executive Summary (研究要旨)のうちの5-8ページを以下に翻訳しました。
論文要旨
「原子力産業はチェルノブイリ並みの破局を毎年繰り返す恐れがある」
ハンス・ブリックス(1986年、IAEA国際原子力機関当時事務局長)
この論文はチェルノブイリの惨事にもたらされた健康被害で妥当と思われる指摘を含んでいる研究論文を評価しています。この論文の著者たちは、方法論的に正確であり、理解可能な分析を選ぶことに重点を置きました。すでに述べた方法論的な困難があるので、この論文の目的は、明らかに間違っているIAEAの統計と対比して「正しい」統計を示すことではありません。「正しい」統計など見つけるのは無理だからです。これらの研究結果は、私たちがチェルノブイリの健康被害を論じるときに、どれぐらい幅広く多様な健康被害を扱わなければいけないかという指標を提供することしかできないのです。
チェルノブイリの惨事により特に放射線に被ばくした集団は、
a.事故後除染に関わった人たち(除染作業労働者liquidators, 「リクビダートル」と呼ばれる)83万人(ヤブロコフ、2010年)
b.30キロ圏と他地域で高度な汚染があった場所から避難した人たち 35万4千人(ヤブロコフ、2010年)
c.ロシア、ベラルーシ、ウクライナの高放射線地域の人々 830万人(ヤブロコフ、2010年)
d.ヨーロッパ全土の比較的低度の被ばくをした人たち 6億人(フェアリー、2007年)
チェルノブイリによる追加被ばくの結果として予想される病気、健康被害として
a.ガン。ただし、多くのガンは25-30年の潜伏期があることを注記しなければいけない。今のところ、甲状腺ガン、乳ガン、脳腫瘍しか見られていない。しかし除染作業労働者たちは他のさまざまな臓器にもガンを発生させている:前立腺ガン、胃がん、血液のガン、甲状腺ガン。
b.先天性異常:奇形、死産、子どもの数の減少。
c.癌性でない病気。多くの臓器が影響を受ける:脳障害、老化の加速、心理的障害。
研究結果要旨
1. 低レベル放射線(0~500 mSv)の影響は体系的に監視、調査された。特に、遺伝的影響はチェルノブイリ以前には不明確であった。この研究は、細胞ならびに細胞内の分子構造に関する研究によって補強されている。にもかかわらず、ICRPは100 mSv を胎児の奇形をおこす限界線量として規定し続けている。この主張は多くの研究で無効性が明らかになっている。
2.遺伝子の不安定性や巻き添え効果(放射線に直接影響されていない細胞の遺伝子の変化)などの予期せぬ影響が見いだされた。
3. 放射線レベルが低いほど、癌の急激な増加が起きる前の潜伏期間が長くなる(2000年までにPierce と Prestonにより放射線影響研究所RERF 研究の中で確認された)。
4. 遺伝子の不安定性は遺伝子により受け継がれ、世代を経るごとにねずみ算式に増加してゆく。除染作業労働者と放射線被ばくのない女性の間に生まれた子どもたちの染色体異常を示す多くの研究結果が、被害を受けた3つ全ての共和国の研究センター(モスクワ、ミンスク、キエフ)で入手できる。蓄積効果の最初の兆候は、被曝した親から生まれた子供に発生する甲状腺癌であろう。しかしながら、これはまだ確実とはいえない。
5. 癌以外の疾患の発症が増加していることが見出された。それは主に心臓血管系と胃の疾患であり、神経・精神疾患の症例は低線量被曝の身体的影響であることが見いだされた。後者は主として除染作業労働者とその子供たちの研究において見いだされた。
6.ロシア当局の調査によると、除染作業労働者のうち90%は病気になっている。すなわち、少なくとも74万人が重い病気にかかっている。彼らは老化が早く、平均より多くの数々のガン、白血病、身体上、そして神経・精神的な病気を患っている。多くの人が白内障になった。潜伏期間が長いため、今後、ガンの発生率が高くなると予想される。
7.独立した研究によると、11万2千人から12万5千人の除染作業労働者が2005年までに死亡している。
8.現存する(複数の)調査によると、チェルノブイリによる乳児の死亡は約5千である。
9. 遺伝的および催奇形障害(奇形の発生)も、直接の被害を受けた3国にとどまらずヨーロッパ諸国でも著しく増加した。バイエルン州だけでも、チェルノブイリ後になって先天的奇形が1000から3000人増加したことが見出された。恐らく、ヨーロッパで1万人以上の重篤な奇形が放射能によって起こされた可能性がある。チェルノブイリ事故の結果として西ヨーロッパで10万から20万件の流産があったとIAEAが結論づけているが、報告に上らない症例の推定数はさらに多い。
10.UNSCEAR(国連原子放射線影響科学委員会)によると、チェルノブイリ近辺で1万2千人から8万3千人の子どもが先天奇形を持って生れており、世界全体では3万人から20万7千人の遺伝子障害を持った子が生まれている。予測される被害全体のうち10%のみが、被ばく一世代目に見られる。
11.チェルノブイリ事故後、ヨーロッパで死産や奇形が増えただけでなく、女児と男児の胎芽の比率が変わってきている。1986年以降、生まれてくる女子の数が男子に比べ有為的に少ない。
Kristina Voigt とHagen Scherbの論文によると、1968以降の統計で、チェルノブイリ以降、ヨーロッパで生まれて来る子どもの数が予測に比べて80万人も少ない。この論文では全ての国を対象にしていなかったため、 チェルノブイリ以降「生まれてこなかった」子どもの数は約100万人と、Scherb は予測している。大気圏核実験後もこのような影響が見られた。
12.ベラルーシだけでも、事故以降1万2千人以上が甲状腺ガンを患っている(Pavel Bespalchuck, 2007)。WHOの予測では、ベラルーシのゴメリ地域だけで、5万人の子どもたちが生存中に甲状腺ガンを患うであろうということである。全部の年齢集団を合わせたら、ゴメリ地域だけで10万の甲状腺ガンという計算になる。
13. ベラルーシとウクライナで調査された甲状腺癌の症例に基づいて、Malko (2007)は将来の発症数を推定し、これに放射線の因子を加算した。彼の計算では1986年から2056年までの間に92,627人が甲状腺癌になる。この計算は除染作業労働者の甲状腺癌を含んでいない。
14.チェルノブイリ以降、1976年から2006年までの推移の中で、チェルノブイリ以降、スエーデン、フィンランド、ノルウェイの新生児死亡率は15.8%増加している。Alfred Korblein の計算では、1987年から1992年の間に、新生児死亡は1209人増加している(95%信頼区間:875人から1556人)。
15. ドイツでは、チェルノブイリ事故直後の9ヶ月間に、新生児の染色体異常であるトリソミー21(ダウン症候群)に著しい増加があったことを科学者たちは見出した。この傾向は特に西ベルリンと南ドイツで顕著であった。
16.Orlov と Shaversky は、ウクライナの3歳以下の子どもたちの間で、脳腫瘍が188例見られたと報告した。チェルノブイリ以前(1981から1985)では9例だった―1年平均にしてみてると2例にもならない。1986年から2002年の間に179人が脳腫瘍の診断を受けている-1年平均で10人以上である。
17. 南ドイツのより強く汚染された地域では、神経芽細胞腫と呼ばれる非常にまれな型の腫瘍を発症した子供の特異な集団が見出された。
18. ウクライナのチェルノブイリ省によって発表された論文は、各種疾患症例の何倍もの増加を記録した。1987年から1992年で、内分泌系の疾患は25倍、神経系6倍、循環器系44倍、消化器60倍、皮膚および皮下50倍、筋骨格系および精神的変調53倍であった。避難者の内健康な人の数は1987年から1996年の間に59%から18%にまで低下した。汚染地域の集団では52%から21%に、そして特に悲惨なのは、高レベルの放射線に曝された親から生まれた子供たちで、チェルノブイリ事故からの放射性降下物の直接の影響は受けていないにもかかわらず、健康な子供の比率は81%だったものが1996年には30%に低下した。
19.数年間、タイプ1糖尿病(インシュリンに依存する糖尿病)が子どもと青年層に急激に増えた。
20.白血病やガンといった目立つ症例よりも、癌性ではない疾病数がはるかに上回っている。
チェルノブイリ地域における被災者全体の健康状態の変化の全貌は、残念ながら現在に至るまで確実に総括されていない。北半球の全住民にとってこの惨事が何であったのか総括されていないことはいうまでもない。この論文で言及した数値は、一面では恐ろしく高く、別の面ではかなり低く見えるかも知れない。しかしここに集められた研究のほぼ全てが比較的少人数の集団を対象にしたものであったことを考慮しなければならない。発症率にほんのわずかな変化があったとしても、より多人数の集団に当てはめた場合、それは広範囲に及ぶ深刻な健康被害の前兆であるかも知れない。
結論
大規模で独立した長期にわたる研究がなされていないので現在の状況の全体像を示すことはできないが、いくつかの傾向を指摘することができる。高い放射線レベルに曝されたリクビダートルのような人々の間では、高い死亡率とほぼ100 %の罹患率が見られる。原子炉の事故から25年後になって、癌その他の疾患が、長い潜伏期間のせいで、事故直後には想像もできなかった規模で発生した。
癌以外の疾病の発症数は、以前に想像されていたよりもずっと劇的なものである。除染作業労働者の早期の老化のような「新しい」症状は、研究では未だに答えを出すことができない疑問を呈している。
2050年までに、さらに何千もの患者がチェルノブイリ原子力事故の影響として診断されることだろう。原因と、顕在化した身体症状との間には長い時間差があるので、油断はできない。チェルノブイリは終わっていない。
特に悲惨なのは、死産したり、幼くして死んだり、奇形や遺伝病を持って生まれたり、通常ならば決して発症することのない病気を抱えながら生きることを余儀なくされた、何千人もの子供たちの運命である。
チェルノブイリによって起こされた遺伝的欠陥は全世界を今後長期間にわたり苦しめ続けるだろう。多くの影響は、二世・三世の世代にならないと明らかにならないだろう。
健康被害の程度は未だに明らかではないとしても、福島の原子力事故によってもたらされる苦難は、同等の規模であり、将来的にも同様の展開となることは予測できる。
(翻訳 酒井泰幸、乗松聡子)
次に、首相官邸のホームページにあった「チェルノブイリ事故との比較」を見てください(下に引用)。これによると、チェルノブイリ事故で放射線が原因で亡くなったとされる数は、28名の作業員と、小児甲状腺ガンで15名だけ、合計43名のみです。官邸資料が言う「20年目のWHO,IAEAなど8つの国際機関と被害を受けた3共和国の合同発表」とは、「チェルノブイリフォーラム」のことです。対象集団が60万人しかなく、過小評価と批判されるこの報告でさえ、「放射線被ばくにともなう死者の数は、将来ガンで亡くなる人を含めて4000人である」と言っているのです。この報告に準拠していることになっているこの官邸の資料はそれに触れていません。
その後2006年のWHO報告では死者は9千件(対象集団は740万人)、IARC(国際ガン研究機関)論文では1万6千件(対象集団はヨーロッパ全域5.7億人)と報告されています。(参照:京大・今中哲二論文「チェルノブイリ事故による死者の数」)他にも多数公的・民間機関の研究結果はありますが、ここでは、数ある研究の中でも被害を低く見積もっているといわれる公的機関の研究結果の重要部分でさえ、官邸資料は無視しているということを強調しておきます。また、この官邸資料は英語に翻訳して、国際社会に対し「これが日本の見解である」と発表する予定があるのかを問いたいです。
翻訳や、まとめに協力してくれる方は info@peacephilosophy まで、お願いします。また、このサイトの「原発問題ビデオ集」(このページの上部からリンク)と、「必見 チェルノブイリ被害」で、チェルノブイリ関連のビデオ(日本語字幕つき)を紹介しているのでご覧ください。
PeacePhilosopher
フェースブック: Peace Philosophy Centre
ツイッター: PeacePhilosophy
以下、官邸ホームページより。
チェルノブイリ事故との比較
http://www.kantei.go.jp/saigai/senmonka_g3.html
平成23年4月15日
チェルノブイリ事故の健康に対する影響は、20年目にWHO, IAEAなど8つの国際機関と被害を受けた3共和国が合同で発表し、25年目の今年は国連科学委員会がまとめを発表した。これらの国際機関の発表と福島原発事故を比較する。
原発内で被ばくした方
*チェルノブイリでは、134名の急性放射線傷害が確認され、3週間以内に28名が亡くなっている。その後現在までに19名が亡くなっているが、放射線被ばくとの関係は認められない。
*福島では、原発作業者に急性放射線傷害はゼロ、あるいは、足の皮膚障害が1名。
事故後、清掃作業に従事した方
*チェルノブイリでは、24万人の被ばく線量は平均100ミリシーベルトで、健康に影響はなかった。
*福島では、この部分はまだ該当者なし。
周辺住民
*チェルノブイリでは、高線量汚染地の27万人は50ミリシーベルト以上、低線量汚染地の500万人は10~20ミリシーベルトの被ばく線量と計算されているが、健康には影響は認められない。例外は小児の甲状腺がんで、汚染された牛乳を無制限に飲用した子供の中で6000人が手術を受け、現在までに15名が亡くなっている。福島の牛乳に関しては、暫定基準300(乳児は100)ベクレル/キログラムを守って、100ベクレル/キログラムを超える牛乳は流通していないので、問題ない。
*福島の周辺住民の現在の被ばく線量は、20ミリシーベルト以下になっているので、放射線の影響は起こらない。
一般論としてIAEAは、「レベル7の放射能漏出があると、広範囲で確率的影響(発がん)のリスクが高まり、確定的影響(身体的障害)も起こり得る」としているが、各論を具体的に検証してみると、上記の通りで福島とチェルノブイリの差異は明らかである。
長瀧重信 長崎大学名誉教授
(元(財)放射線影響研究所理事長、国際被ばく医療協会名誉会長)
佐々木康人(社)日本アイソトープ協会 常務理事
(前 放射線医学総合研究所 理事長)
(官邸ホームページからの引用終わり)
投稿者 Peace Philosopher 時刻: 1:19 PM
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ラベル: Fukushima Nuclear Power Plants 福島原発問題, Hiroshima/Nagasaki/Nuclear Disarmament, In Japanese 日本語投稿, Nuclear Waste
情報を受け止める前に知っておくべき大原則
世の中で私たちが目にすることができる文字、聞こえる音声などの情報はとてもたくさんあります。「情報を正確に受け止め、有効に活用できるできること」が現代社会に必要な2つのスキルです。この2つのスキルを具体的に言い換えると以下のようになります。
1.情報を正確に受け止める
→理解する、誤解しない、嘘を嘘と見抜く
2.有効に活用する
→知識とし、自身の考えや行動の判断材料にする
情報発信にもかかわりますが、まず受け手としての大原則のお話をします。
◆事実と意見
情報は必ず「(客観的)事実」「(主観的)意見」の2つからなるというのが大原則です。
例えば、ニュースキャスターが「今日は気温が20℃で暖かい日でした」という情報は
事実:気温が20℃ (と測定された)
意見:20℃という気温を暖かい日と感じた
となります。もっと言うと
事実:「今日は気温が20℃で暖かい日でした」と話した
も加わります。
事実と意見を区別して情報を把握することが、情報を正確に受け止めるための第一ステップです。
◆情報に正誤なし。
情報を受けた人にできるのは、事実を確認し意見を参考にするところまでです。
例えば「今日は気温が20℃で暖かい日でした」というこの情報は『正しい』でしょうか。
8月で20℃は肌寒く、春に20℃はとても暑く感じられます。
同じ季節でも人によって暖かく感じる人と寒く感じる人もいるでしょう。
人がどのような意見をもとうが、発表しようが、発言の自由として大多数が認ている状況にあり、
また憲法にもそうあります。つまるところ、正誤の判断は受け手がするものであって、情報に『正しい』はないと考えると自然です。
◆事実は疑いつつ確信する
情報に含まれる事実が、事実たるかというのは非常に難しい問題です。
・科学的、論理的に事実たるか評価する
・自分が確認する
この2つがまず必要です。科学的論理的という言葉は大げさですが、情報の出自が
「順序立って因果関係で結ばれているか」という点を確認すればよいのです。
面倒でしたら、メディアや学者、公的機関が発表する数値はおおむね信じて間違いありません。
ただし、数字は間違いない事実を表しているようでも、
・厳密には様々なバイアスがかかっている
・一見権威的な立場の人も、実は無根拠に発言しているという歴史的経験的事実がある
という2点を心にとめ、盲信せず適宜自身で事実の確認をすることが肝要です。
やや極端ですが例で示すと
「測定器が20.53℃を示している(観測値)」
→「測定誤差は±0.05℃だ(機器の性能)」
→「これを20.5℃として記録することにする(規則)」
→「測定器から記録した値を四捨五入して発表する(規則)」
→「いまの気温は21℃です。(情報の発表)」
※規則は蓄積された事実と意見を集約してできたものと考えます。
どのように測り、どのようなプロセスを経て発表するかを追跡できて初めて事実を確信できます。
1.情報を正確に受け止める
→理解する、誤解しない、嘘を嘘と見抜く
2.有効に活用する
→知識とし、自身の考えや行動の判断材料にする
情報発信にもかかわりますが、まず受け手としての大原則のお話をします。
◆事実と意見
情報は必ず「(客観的)事実」「(主観的)意見」の2つからなるというのが大原則です。
例えば、ニュースキャスターが「今日は気温が20℃で暖かい日でした」という情報は
事実:気温が20℃ (と測定された)
意見:20℃という気温を暖かい日と感じた
となります。もっと言うと
事実:「今日は気温が20℃で暖かい日でした」と話した
も加わります。
事実と意見を区別して情報を把握することが、情報を正確に受け止めるための第一ステップです。
◆情報に正誤なし。
情報を受けた人にできるのは、事実を確認し意見を参考にするところまでです。
例えば「今日は気温が20℃で暖かい日でした」というこの情報は『正しい』でしょうか。
8月で20℃は肌寒く、春に20℃はとても暑く感じられます。
同じ季節でも人によって暖かく感じる人と寒く感じる人もいるでしょう。
人がどのような意見をもとうが、発表しようが、発言の自由として大多数が認ている状況にあり、
また憲法にもそうあります。つまるところ、正誤の判断は受け手がするものであって、情報に『正しい』はないと考えると自然です。
◆事実は疑いつつ確信する
情報に含まれる事実が、事実たるかというのは非常に難しい問題です。
・科学的、論理的に事実たるか評価する
・自分が確認する
この2つがまず必要です。科学的論理的という言葉は大げさですが、情報の出自が
「順序立って因果関係で結ばれているか」という点を確認すればよいのです。
面倒でしたら、メディアや学者、公的機関が発表する数値はおおむね信じて間違いありません。
ただし、数字は間違いない事実を表しているようでも、
・厳密には様々なバイアスがかかっている
・一見権威的な立場の人も、実は無根拠に発言しているという歴史的経験的事実がある
という2点を心にとめ、盲信せず適宜自身で事実の確認をすることが肝要です。
やや極端ですが例で示すと
「測定器が20.53℃を示している(観測値)」
→「測定誤差は±0.05℃だ(機器の性能)」
→「これを20.5℃として記録することにする(規則)」
→「測定器から記録した値を四捨五入して発表する(規則)」
→「いまの気温は21℃です。(情報の発表)」
※規則は蓄積された事実と意見を集約してできたものと考えます。
どのように測り、どのようなプロセスを経て発表するかを追跡できて初めて事実を確信できます。
2011/04/17
東電が配布した工程表資料
◆原発事故対策に向けて
「東電が配布した工程表資料(PDF (日経2011/4/17 18:27)」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110401/erp11040120350010-n1.htm
SE的にはアウトである。上司に出したら激怒して再提出を求められるレベル。
官邸と国民への説明はこの程度でいいってことか。
それとも、この程度しか(発表)できないということか。
それとも、このテイ度なのか。
現場の技術者はがんばってると思うので応援してます。
「東電が配布した工程表資料(PDF (日経2011/4/17 18:27)」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110401/erp11040120350010-n1.htm
SE的にはアウトである。上司に出したら激怒して再提出を求められるレベル。
官邸と国民への説明はこの程度でいいってことか。
それとも、この程度しか(発表)できないということか。
それとも、このテイ度なのか。
現場の技術者はがんばってると思うので応援してます。
福島第一原子力発電所をヲチする
4/17時点でのURLまとめ
◆原発、放射能関連
「測定、報道各情報のまとめ(個人様)」
http://atmc.jp/
◆原発事故に関する意見、ブログ、記事
「小出 先生」
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&client=firefox-a&hs=8Bn&rls=org.mozilla%3Aja%3Aofficial&q=%E5%B0%8F%E5%87%BA%E8%A3%95%E7%AB%A0&aq=f&aqi=&aql=&oq=
「武田先生 武田邦彦 (中部大学)」
http://takedanet.com/
「チーム中川」東大病院で放射線治療を担当するチーム
http://twitter.com/komaidumi/%E3%83%81%E3%83%BC%E3%83%A0%E4%B8%AD%E5%B7%9D
http://tnakagawa.exblog.jp/
「福島に必要なのは石棺ではない」チェルノブイリ汚染除去責任者(MSN産経2011/4/1)」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110401/erp11040120350010-n1.htm
◆原発情報
「経済産業省-報道発表-」
http://www.meti.go.jp/press/index.html
http://www.meti.go.jp/press/index_history.html(過去)
「東京電力-プレスリリース-」
http://www.tepco.co.jp/cc/press/index-j.html
なぜか海外報道機関向けの写真ページが…ある。
http://www.tepco.co.jp/en/news/110311/
「IAEA-Fukushima Nuclear Accident Update Log-」
http://www.iaea.org/newscenter/news/tsunamiupdate01.html
↑の有志による和訳
http://iaea-japanese.webspace.ne.jp/bbs/
◆原発事故対策に向けて
「東電が配布した工程表資料(PDF (日経2011/4/17 18:27)」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110401/erp11040120350010-n1.htm
※こんなのでいいんだ?官邸と国民にはこの程度でいいってことか。
◆原発、放射能関連
「測定、報道各情報のまとめ(個人様)」
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◆原発事故に関する意見、ブログ、記事
「小出 先生」
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「武田先生 武田邦彦 (中部大学)」
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「チーム中川」東大病院で放射線治療を担当するチーム
http://twitter.com/komaidumi/%E3%83%81%E3%83%BC%E3%83%A0%E4%B8%AD%E5%B7%9D
http://tnakagawa.exblog.jp/
「福島に必要なのは石棺ではない」チェルノブイリ汚染除去責任者(MSN産経2011/4/1)」
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◆原発情報
「経済産業省-報道発表-」
http://www.meti.go.jp/press/index.html
http://www.meti.go.jp/press/index_history.html(過去)
「東京電力-プレスリリース-」
http://www.tepco.co.jp/cc/press/index-j.html
なぜか海外報道機関向けの写真ページが…ある。
http://www.tepco.co.jp/en/news/110311/
「IAEA-Fukushima Nuclear Accident Update Log-」
http://www.iaea.org/newscenter/news/tsunamiupdate01.html
↑の有志による和訳
http://iaea-japanese.webspace.ne.jp/bbs/
◆原発事故対策に向けて
「東電が配布した工程表資料(PDF (日経2011/4/17 18:27)」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110401/erp11040120350010-n1.htm
※こんなのでいいんだ?官邸と国民にはこの程度でいいってことか。
2011/04/15
ポータルサイトのニュース記事の危険性
Googleにせよ、Yahooにせよポータルサイトは必ずニュースコーナを設けている。
ジャンル別の様々な話題のヘッドラインを眺め、ワンクリックで記事が読める、実に便利だ。記事の量は少なければ画面半分、多くても画面1枚程度にまとめられている。(小生は解像度1280x1024です)
私はこのポータルサイトのニュース記事を読んでいて、二つの危険性に注意しなければいけないと自分勝手に思っている。
一つ、事実が誤解されやすいということ
一つ、偏向報道の助長になるということ
(1)意図の入った情報
新聞・TVよりも少ない量で見せなければならないため、各メディア記者が工夫をこらして記事を作成しているのだろう。よくまとめられるなと感心する。
インターネットは情報が多い、同種の異なる情報をつぶさにみていくには時間がかかる。多数の情報に触れる人ほど、時間が少ない人ほど、一種類あたりの情報に触れる時間が短くなってゆく。特にビジネスマンには時間は貴重である。そのような中でニュースがまとめられているというのはとてもありがたい。
しかし、最終的に私たちが目にする記事にはミスリードが生じるようなものがあり、私は狼狽し、困惑し、事実の確認に追われることがある。何の気兼ねもなく開いた記事に悩され疲れてしまう。これをそのまま誤解する人が大勢いたらどうしようかと心配になる。
なぜこのようなことになるのだろう
私は、ニュースは事実・意見・意図の3つの要素から成り立っていると考えている。
・取材で得られた事柄(事実)
・記者の意見(意見)
・記事を通して伝えたい思い(意図)
事実は記事にはっきり表れる、意見は最後の締めくくりに添えられることが多いだろう。
意図はある事柄を表す膨大な量の情報をそぎ落としていくときに働く。Web上のニュース記事は「紙面の都合で…」と、この意図が働きやすい状態の記事だと思う。意図の正体は記者が重要と考える事柄、情報の要素に優先順位をつけると優先度の高いものであり、記者やメディアの意識が反映されたものだ。
その意図をかいくぐってよまないと事実を正しく捉えられない場合があるので気を付けなければいけない。
(2)多数決による情報の選別
ランキング、ピックアップといった、大勢の人が見る記事ほど目の前にあるというシステムがある。
これは、同じ事実を伝える記事が複数ある場合に1つの記事を多数決で決めて、代表させるようなものだ。いったん多数派となるとさらに目を引くトップ位置に陣取ることができ、代表権は相乗的により強固なものになる。
これはよいことでもある、みんなが見ている記事を見るのだから、みんなが興味を持っているものが自然にわかるし、話題に遅れることもない。
しかし、よいことばかりではない。
この、みんな、とは誰だろう。みんな はどのように記事を選んでいるのだろう。無意識的に多数派による情報の選別が起こっているのだから、気を付けなければいけないと思う。
私が気にしているのは、良質の記事が必ずしも代表にならないという可能性だ。
人はショッキングなニュースを見たがる。特定のメディアの記事を好む人もいるだろう。
記事に意見や意図を入れるのはメディアとしては当然の所作だが、メディアが常に冷静で中立で良心的と限らないと私は疑っている。いわゆるメディアの(もしくはその奥の)意図が色濃く反映された偏向報道があったときに、そしてそれが代表権を得てしまったら…と危惧せずにいられない。
そう、火は便利だが、使い方を誤ると災いとなる。電気は便利だが、金がかかる、電気に囲まれた生活では停電のリスクにも備えなければならない。利便性が向上しそれが当たり前になればなるほど、デメリットにも注意すべきであろう。人類はそうしてきた。
インターネットはもう私たちの生活にはなくてはならないものだ。通信インフラはライフラインの一つ加えてもよい段階にきていると感じている。そして、インターネット社会のメリットを意識せずに享受できる環境にあるとき、デメリットについてしっかり理解して付き合う必要がある。
そして、自己責任というなのもとに情報リテラシーが問われる。
どこにリテラシーを向上させる機会があったというのか。
私たちは自衛しなければいけない、一人一人が分別よくなければいけないのだ。
ジャンル別の様々な話題のヘッドラインを眺め、ワンクリックで記事が読める、実に便利だ。記事の量は少なければ画面半分、多くても画面1枚程度にまとめられている。(小生は解像度1280x1024です)
私はこのポータルサイトのニュース記事を読んでいて、二つの危険性に注意しなければいけないと自分勝手に思っている。
一つ、事実が誤解されやすいということ
一つ、偏向報道の助長になるということ
(1)意図の入った情報
新聞・TVよりも少ない量で見せなければならないため、各メディア記者が工夫をこらして記事を作成しているのだろう。よくまとめられるなと感心する。
インターネットは情報が多い、同種の異なる情報をつぶさにみていくには時間がかかる。多数の情報に触れる人ほど、時間が少ない人ほど、一種類あたりの情報に触れる時間が短くなってゆく。特にビジネスマンには時間は貴重である。そのような中でニュースがまとめられているというのはとてもありがたい。
しかし、最終的に私たちが目にする記事にはミスリードが生じるようなものがあり、私は狼狽し、困惑し、事実の確認に追われることがある。何の気兼ねもなく開いた記事に悩され疲れてしまう。これをそのまま誤解する人が大勢いたらどうしようかと心配になる。
なぜこのようなことになるのだろう
私は、ニュースは事実・意見・意図の3つの要素から成り立っていると考えている。
・取材で得られた事柄(事実)
・記者の意見(意見)
・記事を通して伝えたい思い(意図)
事実は記事にはっきり表れる、意見は最後の締めくくりに添えられることが多いだろう。
意図はある事柄を表す膨大な量の情報をそぎ落としていくときに働く。Web上のニュース記事は「紙面の都合で…」と、この意図が働きやすい状態の記事だと思う。意図の正体は記者が重要と考える事柄、情報の要素に優先順位をつけると優先度の高いものであり、記者やメディアの意識が反映されたものだ。
その意図をかいくぐってよまないと事実を正しく捉えられない場合があるので気を付けなければいけない。
(2)多数決による情報の選別
ランキング、ピックアップといった、大勢の人が見る記事ほど目の前にあるというシステムがある。
これは、同じ事実を伝える記事が複数ある場合に1つの記事を多数決で決めて、代表させるようなものだ。いったん多数派となるとさらに目を引くトップ位置に陣取ることができ、代表権は相乗的により強固なものになる。
これはよいことでもある、みんなが見ている記事を見るのだから、みんなが興味を持っているものが自然にわかるし、話題に遅れることもない。
しかし、よいことばかりではない。
この、みんな、とは誰だろう。みんな はどのように記事を選んでいるのだろう。無意識的に多数派による情報の選別が起こっているのだから、気を付けなければいけないと思う。
私が気にしているのは、良質の記事が必ずしも代表にならないという可能性だ。
人はショッキングなニュースを見たがる。特定のメディアの記事を好む人もいるだろう。
記事に意見や意図を入れるのはメディアとしては当然の所作だが、メディアが常に冷静で中立で良心的と限らないと私は疑っている。いわゆるメディアの(もしくはその奥の)意図が色濃く反映された偏向報道があったときに、そしてそれが代表権を得てしまったら…と危惧せずにいられない。
そう、火は便利だが、使い方を誤ると災いとなる。電気は便利だが、金がかかる、電気に囲まれた生活では停電のリスクにも備えなければならない。利便性が向上しそれが当たり前になればなるほど、デメリットにも注意すべきであろう。人類はそうしてきた。
インターネットはもう私たちの生活にはなくてはならないものだ。通信インフラはライフラインの一つ加えてもよい段階にきていると感じている。そして、インターネット社会のメリットを意識せずに享受できる環境にあるとき、デメリットについてしっかり理解して付き合う必要がある。
そして、自己責任というなのもとに情報リテラシーが問われる。
どこにリテラシーを向上させる機会があったというのか。
私たちは自衛しなければいけない、一人一人が分別よくなければいけないのだ。
2011/04/14
水道水のくみ置きについて
蛇口をひねってすぐ飲める水=水道水はとてもありがたいものです。
とくに、日照りや地震など自然災害で渇水すると水道の大切さを思い知らされます。
水はほうっておくと濁ってきます。これは水に入りこんだわずかな微生物が繁殖していくからです。不衛生な水を飲むと水あたりとなってしまい、大変つらい思いをします。渇水に備えて水を備蓄する場合、どの程度水が保存できるか覚えておきましょう。
ペットボトルなどで売られているミネラルウォーターは、ボトル自体が殺菌され、また、水も極力濾過・殺菌してているため未開封で冷暗所にあれば2年ぐらい持つそうです。
それでは水道水はどうでしょう。
宮城県仙台市水道局のQ&Aでは次のような実験結果が公表されています。
http://www.suidou.city.sendai.jp/05_kouhou/02/03.html#qa0316
--<引用>--
Q16 水の保存方法 くみ置きした水はどれくらいの期間もつ?
A16
水道水の保存の目安としては、消毒のために入っている塩素の濃度(残留塩素)で判断します。
水の保存可能期間(飲用できる期間)は、保存方法や残留塩素の初期値などにより大きく異なりますが、水道局では次のような実験結果を得ておりますので、参考にして下さい。
[実験]
夏場に2リットルのペットボトルに残留塩素濃度0.9mg/L(*1)の水道水を詰めて日なた、日陰、冷蔵庫におき、残留塩素濃度が0.1mg/L(水道法上の最低基準)になるまでの日数を調査しました。
[結果]
日なた:1日ともたない
日かげ:おおむね4日
冷蔵庫(4℃):おおむね1か月
残留塩素がなくなると細菌が繁殖しやすくなります。保存する場合は、清潔な容器に口までいっぱいに入れ(*2)、ふたを閉めて、日光の当たらない涼しいところで保存するように心がけてください。
--------
(*1)残留塩素濃度0.9mg/L:仙台市では0.7~0・9の範囲に調整して供給しています。
普段市民が飲む水道の水で実験したということを言っています。
(*2)口までいっぱいに入れ:殺菌してある水に雑菌が繁殖するのは、空気中の雑菌が水に入り込んで増えるからです。容器内の空気の量を極力減らして雑菌が少なくなるようします。
--
東京都水道局での水道水のくみ置きについての広報をご紹介します。
こちらには保存方法と保存期間、くみ置く量の目安があります。
http://www.waterworks.metro.tokyo.jp/press/h23/press110404-01.html
--
また、こちらのブログ「samakitaの今日もガハハ」では水道水の専門家が
工夫をすることで1か月以上持つという結果を紹介しています。
非常用の水の確保(水の専門家小島貞男さん)→こうすれば冬は3か月持つ!
http://d.hatena.ne.jp/samakita/20110413/1302651010
~所感~
くみ置く飲料水の量 は 1人当たり1日2.5Lとすると
4人家族で1日10Lですが、冷蔵庫にいつでも入れておくのは難しい量です。
屋内の冷暗所に置き、きれいに洗った容器で5日が目安と私は考えます。
東日本大震災では交通が遮断されていなければ2日目には給水車が配備され、
5日目にほぼ被災地全域に給水車がいきわたっていたと記憶しています。
お住まいの環境を考慮して何日分の水を確保するか判断すればよいでしょう。
参考までに宮城県多賀城市の私は3人家族で32Lを確保していました。
震災後2日目で応急給水が開始したため備蓄から使用したのは14L程度でした。
宮城県沖地震に備えていたのが幸いしたと、備えなければ憂いなしを実感しました。
とくに、日照りや地震など自然災害で渇水すると水道の大切さを思い知らされます。
水はほうっておくと濁ってきます。これは水に入りこんだわずかな微生物が繁殖していくからです。不衛生な水を飲むと水あたりとなってしまい、大変つらい思いをします。渇水に備えて水を備蓄する場合、どの程度水が保存できるか覚えておきましょう。
ペットボトルなどで売られているミネラルウォーターは、ボトル自体が殺菌され、また、水も極力濾過・殺菌してているため未開封で冷暗所にあれば2年ぐらい持つそうです。
それでは水道水はどうでしょう。
宮城県仙台市水道局のQ&Aでは次のような実験結果が公表されています。
http://www.suidou.city.sendai.jp/05_kouhou/02/03.html#qa0316
--<引用>--
Q16 水の保存方法 くみ置きした水はどれくらいの期間もつ?
A16
水道水の保存の目安としては、消毒のために入っている塩素の濃度(残留塩素)で判断します。
水の保存可能期間(飲用できる期間)は、保存方法や残留塩素の初期値などにより大きく異なりますが、水道局では次のような実験結果を得ておりますので、参考にして下さい。
[実験]
夏場に2リットルのペットボトルに残留塩素濃度0.9mg/L(*1)の水道水を詰めて日なた、日陰、冷蔵庫におき、残留塩素濃度が0.1mg/L(水道法上の最低基準)になるまでの日数を調査しました。
[結果]
日なた:1日ともたない
日かげ:おおむね4日
冷蔵庫(4℃):おおむね1か月
残留塩素がなくなると細菌が繁殖しやすくなります。保存する場合は、清潔な容器に口までいっぱいに入れ(*2)、ふたを閉めて、日光の当たらない涼しいところで保存するように心がけてください。
--------
(*1)残留塩素濃度0.9mg/L:仙台市では0.7~0・9の範囲に調整して供給しています。
普段市民が飲む水道の水で実験したということを言っています。
(*2)口までいっぱいに入れ:殺菌してある水に雑菌が繁殖するのは、空気中の雑菌が水に入り込んで増えるからです。容器内の空気の量を極力減らして雑菌が少なくなるようします。
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東京都水道局での水道水のくみ置きについての広報をご紹介します。
こちらには保存方法と保存期間、くみ置く量の目安があります。
http://www.waterworks.metro.tokyo.jp/press/h23/press110404-01.html
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また、こちらのブログ「samakitaの今日もガハハ」では水道水の専門家が
工夫をすることで1か月以上持つという結果を紹介しています。
非常用の水の確保(水の専門家小島貞男さん)→こうすれば冬は3か月持つ!
http://d.hatena.ne.jp/samakita/20110413/1302651010
~所感~
くみ置く飲料水の量 は 1人当たり1日2.5Lとすると
4人家族で1日10Lですが、冷蔵庫にいつでも入れておくのは難しい量です。
屋内の冷暗所に置き、きれいに洗った容器で5日が目安と私は考えます。
東日本大震災では交通が遮断されていなければ2日目には給水車が配備され、
5日目にほぼ被災地全域に給水車がいきわたっていたと記憶しています。
お住まいの環境を考慮して何日分の水を確保するか判断すればよいでしょう。
参考までに宮城県多賀城市の私は3人家族で32Lを確保していました。
震災後2日目で応急給水が開始したため備蓄から使用したのは14L程度でした。
宮城県沖地震に備えていたのが幸いしたと、備えなければ憂いなしを実感しました。
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